公開日:2021/01/22
2021年最新版!日本人のベトナム隔離入国現地レポート(成田→ホーチミン)
クイックベトナム様経由でホーチミンでの採用が決まり、採用後はコロナ禍の中、半年以上、日本からリモートワークをしておりました。そんな中、2021年1月8日にJAL特別便でベトナムへ渡航しましたので、その様子をレポートします。
渡航前準備について
渡航前準備は1ヶ月半~2ヶ月かかるので、余裕を持って準備をする必要があります。
※私の場合は、あらかじめ入国許可を取っており、渡航決定後に全ての行程を踏んでいないのでおそらく参考にはならないですが、それでも渡航が決定してから実際の渡航日まで1ヶ月かかりました。
また、私のように田舎に住んでいる人にとっては、渡航前のPCR検査は要注意です。近隣の指定検査機関が極端に少ない場合があります。
たとえ近くに指定検査機関があったとしても、特定の曜日しかやっていないこともあるので、確認が必要です。
私の場合は、1月8日という年始渡航で、検査機関が年始休業していたため、渡航日3~5日前の1月3日~1月5日の日付で陰性証明書をもらうという日程の辛さを痛感しました。結局、4日に受験して、5日の夜に陰性証明書受け取りで何とか対応してもらいました。費用は4万円(税込)でした。
全体の費用感について
あくまで田舎に住んでいる私をベースにした場合、渡航に関わる費用は、概算で35万円強でした。
・JAL特別便(成田→ホーチミン):120,000円
・隔離ホテル15泊:120,000円
・空港→隔離ホテルの交通手段:12,000円
・DNビザ(マルチ)取得費用:12,000円
・渡航前PCR検査:40,000円
・国内移動費(ビザ取得やPCR、渡航時の成田までの移動):50,000円
・ワークパーミット用書類の公証や証明写真代:20,000円
・合計:374,000円 ※概算です。
特別便の費用以外は変動要素が高くなります。
例えば、隔離ホテルに関してはCITITEL PARKVIEW SAIGON HOTELの窓アリのタイプを選択しました。1区内ではかなりお値段低めの部類に入るところだったので、15泊で12万円程度で済んでいます。
もしグレードの高いところを選べばこれ以上かかりますし、逆に窓無しタイプにすると、1泊あたり2,000円弱節約できます。(窓がないと精神的に参ると思うのでおすすめはしません。)
PCR検査に関しても、東京の安いところであれば、15,000円で検査+陰性証明書を発行してもらえるところがあると聞いたことがあります。
国内移動費に関しても、東京などの都会に住んでいる人であれば、ほぼかからないと思われます。
上記をまとめると、都会住みなどの条件が揃っている人でかつコスパのいい隔離ホテルを選ぶと、約30万円で渡航できるのかなという印象です。
JAL便(成田→ホーチミン)の様子
今回、私はJALの特別便(成田→ホーチミン)に搭乗しました。
日本人向けではANAとJALが特別便を運航していますが、現時点でJALの方が5万円くらい安いので、コスパ重視の方はJALが良いかと思います。
※今後ANAもJAL並みに安くなるとの情報もあるので、今後の情報に期待です。
フライトは17:50成田空港発ですが、かなり早めの13:00からチェックイン可能です。
私は、13:00になったらまず自動チェックイン機でチェックイン手続きを行いました。搭乗券と荷物タグが出てくるので、搭乗券は大事に所持し(ホーチミン到着後にも必要です)、荷物タグはスーツケースにつけておきます。
事前の座席指定も可能です。e-チケットをもらった時点でできるので、こだわりのある方はあらかじめやっておくと良いかもしれません。
その後は、預け荷物のカウンターに行きます。
JALのスタッフさんが搭乗に際しての書類確認をしてくれます。(搭乗者1人1人にスタッフさんが付いて確認してくれます。)
様々な種類の書類を持っていくのですが、その中でも陰性証明書は特に大事です。指定の検査機関できちんと検査を受けたどうかなど、内容に関してもきちんと確認されます。他の書類に関しては、ベトナム語で書かれているというのもありますが、自己申告制で比較的緩めのチェックでした。
その後は出国審査を通って、自由行動となります。チェックイン時に案内があるとは思いますが、今回のJAL特別便はファーストクラスのラウンジが使えます。
せっかくなので、13:30くらいにラウンジに入り、ゆっくりご飯を食べつつ搭乗時間を待ちました。
しかし、搭乗時間まで2時間を切り、16時を過ぎてくると、続々とJAL便に搭乗する人で席が埋まり始めました。
時期が時期なので密は避けたいなと思い、16時半には搭乗口に向かいました。
フライト自体は、約6時間のフライトです。
食事中以外のマスク着用は必須ですが、特に普段のフライトと変わらない印象でした。この時点で、防護服の着用もありません。
飛行後1時間くらいすると機内食が出ます。食事時のドリンクも通常通り配られました。
到着前には、お茶やドリンクのサービス(希望者のみ)が再度あって、到着です。
空港到着後の様子
約6時間のフライトで、ベトナム時間22時過ぎにホーチミンに到着しました。
空港での流れは、以下の通りです。
・医療申告
・イミグレーション通過
・スーツケース受け取り
・隔離ホテル行きのバス搭乗
まずは医療申告です。
飛行機から降りたら、道なりに行くと列ができています。私の時は、日本人の係員の方の誘導で、「左はVisa on Arrivalのお客様、右はVisaまたはTRCを既にお持ちのお客様」ということでした。
私は既にVisaを発給済だったので、右の列に行きました。
左右それぞれの列で医療申告の処理を行っているので、どちらかの列が先に終わると2列になり一気に進みます。
書類を渡すと、A5くらいの小さい紙を渡されます。
この小さい紙を隔離ホテル行きのバス搭乗の時にも使うので、そのまま大事に持っておきます。
続いて、VisaやTRCを既に持っている方は、そのままイミグレーションに進みます。
Visa on Arrivalの方々は、そこからVisa発給となるので、疲れているところにさらに時間がかかるかなと思います。
慣れない特別便でかなり疲労感はあるので、在日本ベトナム大使館・領事館でVisaを発給してもらってから渡航した方が良いかと思います。(JALの案内書にもそう書かれています)
イミグレーション通過後は、エスカレーターで階を下りてスーツケースをピックアップします。
スーツケースはターンテーブルから降ろされている状態ですが、大量の消毒液でびしょびしょにされています。塩素系のにおいが強烈です。
また列があるので、そこに並びます。
列の先でまた何やらチェックされているので、先ほど医療申告の時に発行されたA5の小さい紙を渡します。(QRコードをスキャンされます)
QRコードをスキャンされたら、防護服を渡されるので、防護服を着て待機します。
あとは自分の名前が呼ばれるまでひたすら待ちます。
名前が呼ばれたら、付いていきます。
22時過ぎにホーチミンへ到着して、隔離ホテルに向けて出発したのが0時前。
JALの案内書によると、私が搭乗した便には約100人搭乗し、100人全員の入国後の手続きが終わるのに約3時間を予定しているとのことでした。
終わってみると3時間とは言わないものの、それでも1時間半~2時間かかりました。
気を張っていることもあり、この時点で疲労がすごかったです。
隔離ホテルへの移動の様子
移動はバスと聞いていましたが、私の場合は4席くらいのバンに1人だけ乗りました。
車の中は例の消毒液で完全に消毒され、クーラーが寒いくらいに効いてました。運転は荒かったです。
隔離ホテル到着後は、すぐにバンから出られず、まずスーツケースに大量の消毒液がかけられます。
少ししたら呼ばれて、ホテルの中へ入ります。
チェックイン手続きは一切なく、机の上に部屋のカードキーと隔離施設のルールが書かれている紙が置かれていました。
少し離れたところに立っている係の人から、「それらを取って、そのまま部屋に行ってください」と言われたので、そのままエレベーターに乗って部屋に行きました。
すぐ後ろを消毒スタッフに追従されて、床を例の消毒液で消毒される徹底ぶりでした。
結局、ホテルの部屋に到着したのはベトナム時間の0時半過ぎ。日本を出発してから約9時間が経過していました。
かなり疲労困憊になるので、隔離中に体調を崩さないためにも、体力気力十分で向かわれることをオススメします。
執筆者:30代(男性)のWEBディレクター(弊社ご登録者)