公開日:2018/08/24
ホーチミンの和食シーンを席巻する和食屋登場!
便利なエリアの真ん中に
日本人同士で仕事をしていると、ちょっと食事に、となった時に和食が希望されることはないでしょうか。
お連れしたところに文句を言うような方は少ないでしょうが、できれば喜んでもらえるお店が良いですよね。だったらこちら。
低い引き戸を潜るところからお店を楽しむ要素は始まり、店内は日本の炉端焼き居酒屋さんそのもの。あまり広い店内ではないのですが、カウンター席、ロフトのように作った中二階など、面白い工夫もあれこれと。
場所は、観光目抜きのDong Khoi通りのGrand Hlotel 1階にあり、大変わかりやすく且つ、お仕事で来られた方が滞在することが多いエリアでもあるんので場所的にも便利。
店内にもメニュー内にも日本語が溢れ、それがしっかりとしたものなので、日本人のお店かと思ったら、日本人のコンサルタントが入ったベトナムオーナーのお店。
しかしよほどコンサルタントの腕が良かったのか、集まった人材が優秀なのか、仕事ぶりがとても見事。炉端焼きなので炭火を使うお店なのですが、ベトナムの方はそもそも炭火を上手に使える人が多いですから、ベトナムの方が働くのに、日本食の炉端焼きって、ぴったりなのかもしれませんね。
これまでにホーチミンにはなかった和食
ホーチミンは周辺東南アジア諸国の中でも、和食の価格が安く、質もそこそこだと言われて来ましたが、群を抜いたお店というのは、そんなにたくさんありませんでした。が、このお店の出現で、大きく流れが変わるかも。
例えば、鯖の浜焼き、というメニューでは串の刺し方などがとても大事なのですが、そうする理由をしっかりと理解していることが推し量られる仕事ぶり。それを料理の場面に生かすだけじゃなく、ディスプレイとして客にもアピール。見る人が見れば、すぐにこちらの料理の腕が見える技。
実利も追って、客の目も楽しませる実力は全てのメニューに行き渡っており、これをこのまま日本に持っていっても、十分人気の出る店になると思われる。もう、「海外にある日本食にしては美味しいね」などと言わせない、という意思が強く伝わるお店。
名物藁焼きアトラクション
日に数回アトラクションとしての藁焼きショーがあり、全てベトナム語で行われるにもかかわらず、照明を落として派手な炎をあげる様子は、言葉がなくとも伝わる迫力。エンターテイメント性も兼ね備えており、お連れした人にも楽しんでもらえること請け合いですね。
ちなみにこれは注文が入ったからやるというより、パフォーマンスのための藁焼きなので、その時に調理されたタタキは奥にしまわれることも。食べたかったら店員さんに言えば、一品として食べさせてもらえます(有料)。
届く範囲の方には、店名の通り大きなしゃもじで料理を提供。日本でもどこでもやっているというものではありませんから、見たことはあるけど体感したことはないという方には、ちょっと楽しいサービスですよね。
〆までしっかりエンターテイメント
例えば魚の炙りものメニューを注文されたら、モノとバーナーを客席に持っていき、お客さんの目の前であぶる、というサービスがあったりするのですが、〆の石焼ご飯も、目の前で、ジュウジュウ言わせながら店員さんが最終仕上げをしてくれます。
ただ食べてもらうだけじゃなく、食が持つ特徴や調理の過程をお店の魅力に転換して、お客さんを喜ばせてくれるこちらのお店。これまでホーチミンにあった和食屋さんとは一線を画したお店です。
もしかしたら、これからのホーチミンの和食界を変えてくれるかもしれないくらいの力量を感じるお店が、ベトナムの方によって作られている、というのは、ある意味、ホーチミンの飲食業界が、歴史的な変換機にあるのかもしれませんね。
今、最も注目すべき、ホーチミンにある和食居酒屋のお店。話題作りにもなりますし、ぜひいって見てくださいね。
お店情報
SHAMOJI
住所:8 Dong Khoi Q1
電話:+84 28 3636 8688
営業時間: 16:30 – 02:00
執筆:フードアナリストちぇり
フードアナリストちぇりのホーチミン美味いもん