公開日:2018/02/02
外資系企業(非日系企業)の落とし穴!高条件の裏側
弊社には日系企業以外のベトナム企業、ベトナムに進出している欧米系企業、台湾・中華系企業、韓国系企業からも日本人採用の相談を頂くことがあります。
一方、在ベトナム外資系企業で勤務されている日本人登録差からの転職相談も頂きます。
企業側と転職者側との意見をお聞きしている立場ですと労使のギャップを感じます。
日系企業との比較で以下に外資系求人の5つの留意点をお伝え致します。
1、長期的な雇用を前提としていない
日系企業は前提として中長期で雇用する前提での募集が多いです。一方外資系企業は雇用契約書の期間(1年~3年)など短期的な雇用を前提としている場合が多いです。
終身雇用は日系企業ぐらいかも知れません。
2、採用する人の技術やノウハウ、販路等など実利を欲しがっている
日本人を雇用する目的には採用する方の知識・技術・経験を求めている場合が多くスペシャリスト採用が多いです。そのノウハウを企業に移植したいとはっきりお伝え頂く事もあります。場合によっては日系企業への人脈を活かして販路拡大のために募集している場合もあります。ある意味目的が完了すれば契約期間で勤務は終わります。
3、成果主義が多い。
プロセスや働き方よりは、成果主義が多く、結果責任は求められます。日系とは違い年功序列的では無いため若くても成果を認められれば管理職への登用は早いです。求められるミッションやポジションについては明確になっていますので、日系企業に多い本社からの出張者や顧客アテンドなどなどは無いとは思います。
実力があれば心配する必要は無いです。
4、短期的な結果を求められる
給料の高さは責任範囲と正比例する場合も多く、結果責任は早い時期から求められます。
採用時の期待値調整も必要ですが、損戦力採用として期待され入社している以上自分で主体的に学習する必要や結果を早く出す方法を考える必要もあります。ベトナムでは2か月の試用期間中に解雇される場合もあります。
5、固有の風土や価値観に違いが大きい
上司の意見が絶対の場合や経営はトップダウンで行っているなど、日系企業とは異なった意思決定プロセスが存在しています。顧客サービスについても融通が利かないなど日系企業の様な「お客さまは神様」です的な対応はしない場合が多いです。
当たり前の話ですが。朝礼暮改の方針変更や戦略変更は日本よりはスピード感があります。社風や企業文化に合わせる柔軟性や対応力も求められます。
上記5点の様に外資系企業の良い条件の影にはリスクもあります。チャンスとリスクは表裏一体になってもいます。正解は存在しませんがご自身の仕事への取り組みや価値観なども考えて外資系企業への転職も検討して頂きたいです。
弊社では主に日系企業求人がメインになっていますが、外資系企業求人も一部ございます。
お気軽にお問い合わせをお待ちしています。