公開日:2017/10/20
会いたくなる職務経歴書について
初めての海外転職希望者や転職自体が未経験のご登録者からは職務経歴書の記載内容については良く相談頂きます。
履歴書と職務経歴書は書類選考時には必ず提出を求められる重要書類にもなります。
特に海外転職の場合は社内公用語が英語の場合もあり、英文のCV(Curriculum Vitae)やレジメなどの提出依頼もあり、念のためにご準備頂いた方が良いです。
※日本語の履歴書、職務経歴書と英文CVの雛形は以下から無料でダウンロードできます。
※英文CVとは履歴書と職務経歴書がまとまった文面になります。
◆履歴書雛形
◆職務経歴書雛形
◆英文レジメ雛形
当たり前の話ではございますが、書類選考時に合格しやすい職務経歴書の傾向はあります。
海外現地採用の場合に選考を行う方は人事や採用担当の専任者ではなく、現地法人社長や駐在管理者の場合が多いです。日本の人事担当とは違い、職務経歴書を見慣れていない方も多く、書き方によって印象は大きく変化します。
以下大切なポイントを5点お伝えします。
1:「見やすさ」と「読みやすさ」は最重要
時系列でキャリアを記載する「編年体形式」での記述が一般的にはなります。一部キャリアをまとめて記載する「キャリア形式」の方もいます。
いずれにしても自分のキャリアを要約する記述又は大枠を捉えて、強みのスキルや専門性など柱になる経験をわかりやすく表記して頂きたいです。記載する情報を取捨選択頂きたいです。出来事の大小に関わらず時系列で漏れなく伝えようとすると読み手は集中力が無くなります。どのように情報を捨てるかを考えて頂いても良いかも知れません。
観点としては、専門性、マネジメント、ヒューマンスキルなどの大枠でのポータブルスキルを記載頂きいたいです。
2:汎用ではなく応募企業に合わせてカスタマイズ
各応募企業ごとに職務経歴書を変化させる必要はあります。各社の事業課題、事業戦略、募集背景などから求める人物像を想定しながら、ご自身の経験記述に濃淡をつけることが求められます。
ベトナム勤務経験など海外勤務経験者を求めている場合など海外での具体的な仕事内容や成果、業績等を強調させる必要もあります。
英語力を求めるている場合なども英語での交渉や部下マネジメント、営業実績など具体的な事実を記載して、言語力が実務レベルなのかを読み手に想像させる必要もございます。
3:過去在籍企業の会社情報もわかりやすく表記
人事専門でない方が多いため、同業界以外の会社名からは業種や規模感などを想像することは難しいです。
読み手がイメージできる会社概要(商品・サービスが記載されている業種、従業員数、売上)は要約してご記載頂きたいです。
特に外資系企業の場合に企業名だけでは、本社の国名すらわからないです。外資経験の場合は業界のポジションやシェアなどもわかる範囲でご記載頂いても良い気がします。過去にどのような会社で働いていたかをわかりやすく伝える点も押さえて欲しいです。せめてご自身の業務記述にはマネジメント人数や部署や部門の人数なども併記して頂けると働いていた環境が伝わりやすいです。
4:ストーリー性がある具体的な事実を記載
職務経歴書を選考で読む大きな目的は「その人が過去何をしてきたか?」「どんなことに専門性があるか?」などの材料や過去事実を元に「入社したらどのような成果や結果を生み出してくれそうな人物なのか」「一緒に仕事をしたときにどんな判断や仕事の進め方をする人だろうか」「どのような影響を他社員に与えるか」ということを想定することにあります。
時系列の事実だけでは判断軸や考え方、心の動きなど、人間性を含めたその人の体温が感じられないです。
自分らしさをPRできそうな事実については、「何に悩んで」「どのように向き合って」「どのように努力したか」「失敗した場合は何を学んだか」など感情も交えたエピソードを一つぐらいは記載頂けばと思います。
5:貢献したい気持ちを伝える志望動機
職務経歴書は原則的には書式は自由です。職歴や実績以外では末尾に「入社後は○○の事業拡大に貢献したい」「○○の経験を活かして、課題を解決したい」などなぜこの会社で働きたいかの意思や思いを簡潔に記載して欲しいです。
日系企業の多くは入社意欲が高い人を評価しますし、「ぜひ御社で働きたい」との熱意には好意を持ちます。
まずは「一度お会いしたい」「話を聞いてみたい」など書類選考時に選ばれる職務経歴書を自分なりに工夫して作成頂きたいと思います。
※弊社では職務経歴書の記載アドバイスも随時行っていますのでお気軽にご相談お待ちしています。
ご相談はお問い合わせからどうぞ。